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このブログが始まって以来、野球ゲームを求めてここにたどり着く人はいても、言及している人皆無、国内で所有している人数える程(本当かな)であると思われるのがSherco Baseball Simulationだ。
1988年頃のSimulatorという日本のゲーム雑誌でいまや大御所になられた伊藤竜太郎氏がゲームの内容を紹介したのが国内の出版物では唯一であろうか。
当時、私はAvalon Hillに洗脳されていたので(ってか、それ以外では『熱闘』くらいしか持ってなかった)、世界最高の野球ゲームがStatis Proであることを信じて疑っていなかった。
パルコの洋書コーナーで海外野球雑誌のゲーム広告を見るまでは。
その野球雑誌には「APBA」「STRAT-O-MATIC」の二大野球ゲームの広告が掲載されており、既に「熱闘」で知っていたAPBAにはさして驚きはしなかったが(ダブルコラムには少し驚いた)、ゲームの全貌が全然見えないSTRAT-O-MATICには圧倒された。その時点までゲームの存在すら知らなかった私と海外の野球ゲームマニアの実力差を(勝手にだが)思い知らされた。実際、STRAT-O-MATICは1961年発売で、毎年選手データが追加されていたのだ。日本のプロ野球に当てはめると、大洋ホエールズ三原魔術の時代〜ON砲〜権藤権藤雨権藤〜稲尾対巨人〜スタンカ連続完封〜V9巨人〜西本阪急優勝〜ロッテ20ホーマー五人衆〜福本盗塁世界記録〜王二年連続三冠王〜広島初優勝〜阪急黄金時代〜長嶋巨人初優勝〜魔神足立〜ヤクルト初優勝〜近鉄初優勝〜小林22勝〜江夏の26球〜原辰徳・江川・西本の巨人V〜西武黄金時代がすべて網羅される。さらにSTRAT-O-MATICは過去の名チームも発売したので、対応するには松竹の水爆打線や、スタルヒン42勝、ライオン軍の鬼頭首位打者、亀田忠ノーコンなども発売されているレベルでなければ追いつけないではないか。
もちろん、私とて上記二つのみが著名な野球ゲームで、他はたいしたことないんじゃないかなどと考えはしなかった。
「遡ればこの二つ以外にもあるに違いない」。
前置きが長くなったが、上記の雑誌に二大ゲームと書いたが、実際にはもう一つ、野球ゲームの広告が掲載されていたのだ。
それがSherco Baseball Simulationだ。
題名:Sherco Baseball Simulation
タイトル変遷:Shre-co Baseball Simulation~Sherco II Baseball Simulation~Grand Slam
発売時期:1968~1994
「キミがShercoを買うべき17の理由!」 という強気の比較広告がやたらと印象に残った(マイナーがイキガっているような感じもしたが)。
「Shercoは1試合でも出場した選手はデータ化!」「怪我や退場は勿論、麻薬中毒やオフシーズンの負傷も再現!」「打者ごとに守備位置変更可能!」「球場別のデータに加え人工芝ルールもあり」などなど、他のゲームに無い利点を高らかに宣言(この比較でReplayなどの名前も知った)。「う〜ん、Statis Pro以上のゲームだ…(←すっかり洗脳)」と私を唸らせたのだ、いや今でも唸っている。本格的に野球ゲーム収集を始めるきっかけとなった忘れられない思い出なのだ。
その雑誌の記事を見た翌年には入手に成功するのだが(PTP、STRAT、ABC、CLUB HOUSEも入手した)、そこから私の人生の混迷は始まっているような気もするが(オカルト関連も集めていたので、浪費が止まらん)。
最初のバージョン
これがゲーム盤。選手の駒をマスのなかに置いて、打球を追う。
1972年版
ピッチング・チャート
1980年版
1989年『Grand Slam』に名称変更。
…今回は個人的な思い出を書いたが、バージョンごとの変更点・利点・欠点・年度別データ・日本プロ野球リプレイなどをまとめた本を構想して10年、進んでいないのよT_T。
なにより反響がないのよ、情報持って行かれるだけで…。もう妖怪いいから、野球ゲームの話を…(泣くな)。
結局、自称評論家で終わりそうな私。
https://sites.google.com/site/shercobaseball/our-stories
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